エントランスエリアでのキャラクターグリーティングは、いろいろなキャラクターに会える反面、他のゲストと譲り合うことが必要で、必ずしも満足行くまで記念撮影ができるわけではありません。
折角の家族とドナルドとの写真に見知らぬ人が写っていたのではどうも...という方にお勧めなのが、「クリスタルパレス・レストラン」と「クイーンオブハートのバンケットホール」の二ヶ所で行なわれる「キャラクターブレックファスト」(略称として「キャラブレ」などといいます)です。
また、2001年からウェスタンランドにある「ダイヤモンド・ホースシュー」では、昼食を楽しみながらキャラクターたちと遊ぶことができる、「スルーフットスーのダイニング&ファン」がスタートしています。
パーク以外では、2000年7月にオープンした「ディズニー・アンバサダー・ホテル」の「シェフ・ミッキー」でもキャラクターが出演する朝食、昼食そして夕食がスタートしています。朝食だけではありませんので、総称して「キャラクターダイニング」と呼びます。このうち朝食はホテル宿泊者が優先のため、よほど運がよくなければ入ることは難しいでしょう。昼食および夕食は、当日店頭での予約が可能です。
登場キャラクターは、ミッキー&ミニー、ドナルド&デイジー、プルートですが、時折休んでいることもあるようですのですべてのキャラクターにはあえないかもしれません。
キャラブレでは、朝食の席にディズニーのキャラクターがやってきてくれますから、順番を待っていれば必ず家族とキャラクターとの時間を持つことができます。
注意点としは、「現在(2000年12月)のところ、ミッキーマウスとミニーマウスは、キャラクターブレックファストには登場しない」という点です(上述のとおり、ミッキーとミニーにどうしても会いたいなら、「シェフ・ミッキー」に行かねばなりません)。日や時間帯によって確定はしていないようですが、ドナルドやデイジー、グーフィやプルート、チップ&デールなどの他に、ピノキオと仲間たち、ピーターパンと仲間たちなどがやってきます。
キャラブレが行なわれる二つのレストランですが、撮影の環境としては実に対照的です。
窓が多く、外から燦々と光が射す「クリスタルパレス」に対して、窓が小さく少し暗めの「クイーンオブハートのバンケットホール」と、レストラン内の明るさが全く違うのです。
プラザの城に向かって左側、アドベンチャーランド方向にある「クリスタルパレス・レストラン」では、ミッキーの顔がついたパンケーキを中心としたメニューが楽しめます(写真は、1999年7月に撮影した大人用のセットです)。
ここでは順光であれば、ストロボが必要ないケースがほとんどです。多くの場合、ISO400のネガフィルムが使われるでしょうから、コンパクトカメラでも、一眼レフと普及型ズームレンズの組合せでも問題なく写るでしょう。晴れた日ならば相当明るいですから、ISO100のフィルムでも全く問題ありません。(事例写真:ストロボなしでもよく写るクリスタルパレスレストラン)
難しいのは、窓を背にした逆光の場合です。基本的には、逆光での撮影は失敗の原因になりかねないものですから、避けられるときには避けるのが望ましいのですが、キャラクターがさっさとお子さんを連れ出してポーズを取ってしまい、逆光条件で撮影せざるを得ないこともあるでしょう。
こうした場合には、窓の外の明るさに自動露出が影響され、顔は真っ暗ということになってしまいがちです。ネガの場合はプリント時に補正をしてくれますので、なんとかできる場合も少なくありませんが、万能ではありません。また、露出が大きくアンダーに(暗く)なった部分を見えるように補整すると、フィルムの粒子が目立つザラザラした写真になってしまいます。
ですから、逆光条件の場合には、ストロボを発光させるようにしましょう。カメラによっては、逆光であることを自動的に判別してストロボを光らせてくれる機種もあります。そうでない場合には、「ストロボ強制発光」の機能がついていますので使うようにしましょう。
同じ店内でも、窓から離れた奥の方ではそう明るくはありませんから、ISO400のフィルムでもストロボが必要になります。また、入り口から向かって右側の席は、中央付近でもけっこう暗いところがあります。この辺りでは店内の明るい場所を背景にすることになりますから、ほとんどが軽い逆光の条件になります。やはり、ストロボを使った方がいいでしょう。
このレストランは、テーブル間隔が少々狭いため、離れて全身を写すことは難しいかもしれません。全身を写すためには通路に立ってもらい、少し離れることになりますが、他のゲストの迷惑にならないよう、気をつけましょう。
光の向きにせよ、立つ場所にせよ、キャラクターにひと声かければ、慣れたものでうまくやってくれることが多いです。せっかくのチャンスですから、キャラクターとのコミュニケーションを大切に。
一方、「クイーンオブハートのバンケットホール」の方は、大人向けでも2種類のメニューがあり、量は少し控えめです(といっても、「クリスタルパレス」がかなり多いので、ちょうどよいくらいかもしれません)。少し薄暗いといえるほどの照明ですので、ストロボが必須になります。
このレストランの窓は小さめのステンドグラスばかりです。したがって、窓際の席でもストロボを焚かないと明るさが不足するでしょう。(クイーンオブハートのバンケットホール店内)
店内が暗いということは、電球による照明が主たる光源ということですから、たとえストロボを使わずに済む明るさが確保できたとしても(上のリンク写真でおわかりのとおり、ほとんど無理ですが...)、普通のフィルムを使うと赤みがかった写真になるはずです。これはこれで独特の味わいがありますが、シャッター速度も遅くなりがちで手ブレの原因にもなりますし、確実を期すためにストロボを使った一枚も撮っておきましょう。
「クリスタルパレス」よりもテーブルの間隔が広く取られていますから、少し離れて全身を写すことも容易です。余裕があれば、アップと全身など、いろいろな構図に挑戦してみましょう。ただし、混雑時は控えめに。(クイーンオブハートでのキャラクター)
「シェフ・ミッキー」のメニューは、昼・夜ともビュッフェ形式で好きなものを好きなだけ皿に取り、自分で席に運びます。どの料理も、パーク内とは比べ物にならないほど(パークないレストランの方々、すみません!)おいしいものばかりで、ついつい食べ過ぎてしまうほどです。お腹を空かせていきましょう。
ここは窓のないレストランですので、写真撮影はストロボを使うことが前提となります。最近のカメラは、オートでのストロボ制御もかなり高度化していますから、あまり深く考えずに撮影しても大丈夫でしょう。ただし、気をつけることは「ストロボ撮影の時には、必ずメインの被写体にピントを合わせなければならない」ということです。
カメラは、主要被写体がちょうど良い明るさで写るようにストロボの強さや絞りを自動調整します。当然、メインの被写体よりも後ろ側にあるものは暗く、前にあるものは明るく白っぽく写ってしまうのです。この写真の下のほうに写っているコーヒーカップが、真っ白になっているのがわかると思います。一方で、後ろ側のソファは暗くてよく写っていません。ストロボは太陽の光とは違うものだということを認識しておきましょう。
キャラクターと一緒に写るときには、カメラからの距離を彼らの顔と同じにすることが大切です。こうして顔にピントを合わせれば、ピントも露出もばっちりというわけです(ピントを中央以外に合わせる方法は、下の段に書いてあります)。
比較的席間にゆとりのあるレストランですが、やはりキャラクターの撮影では広角レンズが有利です。
コンパクトカメラの多くは35mm程度からのズームが多いですが、これだと少し離れなければキャラクターの全身を写すことは難しいかもしれません。一眼レフでは、28mmからのズームレンズが付いていることが多いでしょうから、これだとほぼ問題なく全身を写すことができるでしょう。
気をつけなければならないのは、広角レンズでは「人間の目よりも、近いものほど大きく見える(遠近感が強調される)」ということです。このミッキー、顔がすごく大きいと思いませんか? これが広角レンズに独特の効果です。この写真ではミッキーなので不自然さは少ないのですが、人間だとかなりの大顔に写ってしまいますので要注意です。
できるだけ、正面から写すように(上から見下ろすように写すと、特に顔が大きく写りますし、逆に見上げるように写すと足が太く見えちゃいます)しましょう。
また、一眼レフの内蔵ストロボでは28mmレンズで写せる範囲をカバーしきれない(全体に光が広がりきらない)ものが少なくありません。こうした場合は、写真の周辺部が不自然に暗くなってしまいます。カタログや取扱説明書を事前に確認しましょう。
キャラブレでの撮影の際も、ピントはキャラクターの鼻の頭ではなく、きちんと家族に合うようにしましょう。絞りを変えられるカメラの場合には、開放ではなく少し絞って鼻から目にかけてピントが合って見えるようにするのが良いでしょう。
コンパクトカメラやレンズつきフィルムであれば、最初からピントの合う範囲が広い(レンズが暗く、被写界深度が比較的大きくなっている)ですが、一眼レフを使って絞りが開放近くになる時には、特にピントを合わせる位置に気を使いましょう。
とはいってもそう難しいテクニックは必要ありません。多くのオートフォーカスカメラでは、シャッターを半押し(ちょっと押すと、レンズが動いてピントを合わせる動作をするのがわかりますが、そこで押し切らずに止めるのが「半押し」という動作です)すると、ピントが合って固定されます。まずは家族の目にピントを合わせて(ピントは、ファインダーの中心にある小さな四角の範囲に合うようになっています)、シャッター半押しのままカメラをずらして構図を整え、撮影するのです。これで、ピントが顔の間の風景に合ってしまう写真(「ピントが中抜けしている」などといいます)とは、おさらばです。
上の説明でも「面倒だ!」とお思いの方は、カメラの機能に「風景撮影モード」がついていないかを確認しましょう。山の絵が書いてあるところに、スイッチやダイヤルを合わせるものが多いようです。
この「風景モード」では、近いところから遠くまで、広い範囲にピントがあって見えるようにするための撮影ができます。上の説明でいう、「絞りを絞る」という操作を行うのと同じなのです。これなら、キャラクターの鼻にピントが合っても、目まできっちりと見えることが多いでしょう。ただし、シャッター速度が遅くなるので手ぶれには注意をしましょう。
逆に、「ポートレートモード」は、ピントの合う範囲を狭くして、人物の手前や背景にあるものをぼかすための撮影モードですから、ピントをきちんと合わせないとピンぼけ写真になりやすい、といえます。気をつけましょう。
キャラクターとの記念写真は、うまく撮れたらポストカードやカレンダーなどに加工することも多いでしょう。サービスサイズでは気にならなくても、大きく伸ばすとピントのズレが目立ってきます。そのためにも、ピントの合わせ方には気を遣いましょう。
なお、キャラブレは「写真を撮る」だけでなく、キャラクターと楽しい時間を過ごすことのできる絶好の機会です。写真撮影だけでなく、話し掛けたり、キャラクター同志のかけあいを楽しむのも忘れずに。
お目当てのキャラクターが時間切れで帰ってしまっても、しばらく待っていると再登場してくれることがあります。キャラブレは開園から10:00頃までですので、時にはのんびりと朝食を楽しむのもいかがでしょうか(もっとも、お子さんが我慢できなくなるかもしれませんが)。