d-essays

第22話  音楽のないディズニーなんて〜前編(2003.7.21)

ディズニーの映画やエンターテインメントの魅力は多々あれど、一番を決めるなら私は即座に「音楽」と答えるでしょう。
たとえば、私は「ライオンキング」という映画は決して好きではありませんが(冒頭シーンを除きます。あの美しさは圧巻)、エルトン・ジョンによるテーマソングは繰り返し聴いています。「ヘラクレス」のDVDを取り出すのは年に1度あるかないかでも、「Go The Distance」や「I Won't Say」は毎週のように聴きます。あまり説得力のある例えではないかもしれませんが、ディズニー音楽の魅力については、多くのファンが共感してくださるのではないかと思います。
前回の「好きなエンターテインメント」に続いて、今回は「私の好きなディズニー音楽」をご紹介します。
とはいえ、ショーやパレードよりもはるかにたくさんの数がある音楽ですので、挙げ始めるとキリがありません。今回は第一弾としてテーマパーク関連の曲に限定します。

第21話をごらんの方には予想がつくかもしれませんが、いま私が最も気に入っている曲はウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)はEPCOTのショー「IllumiNations: Reflections of Earth」のテーマ曲である「We Go On」です。
これにはショー終了後にパークで流れる「Promise」という別バージョンもありますが、どちらもリゾートで遊んだ楽しい日々を振り返るのにちょうどよい、しんみりとしたすばらしい曲です。仕事で疲れた時にもリラックスできます。

これと肩を並べるのが、「Vacation」です。そんなのディズニー音楽じゃなく、ただのオールウェイズじゃないか、とか、そうそう、スーパー・ダンシン・マニア最高! とか聞こえてきそうですが、私にとってはどちらもはずれ。私が好きなのは東京ディズニーランド(以下TDL)のアトラクション「カントリー・ベア・シアター」で初夏〜秋にかけて行われる「バケーション・ジャンボリー」の最後にクマたちが合唱する、あの「Vacation」なのです。
「どんな時も僕らはみんなを待っている」と歌われたら、また行くしかないじゃありませんか。この季節、私は彼らのこの歌声に会うためにTDLへ行くようなものです。

3番目に挙げたいのは、今回取り上げる曲の中では最もマイナーかもしれない「Dancin' (A Catchy Rythm)」です。これは、ディズニーランド・パリで行われている「The Wonderful World Of Disney Parade」という昼のパレードのメインテーマで、タイトルの通りとてもノリのよい、自然に身体が動き出す曲です(パレードは2003年の春から新しいものに変わっているようです)。WDWのEPCOTでは、キャラクター立ちが2階建のミニバスに乗りグリーティングのために登場する際に使われていました。
日本のパレードでも流用しないのがもったいないほどよい曲なのですが、国内ではCDも入手が難しいでしょうね。最近はアメリカのパークでの音楽CDも結構国内盤として販売されていますので、いつか登場するかもしれません。

次にお勧めしたいのは、WDWで大きなイベントごとに作られるテーマソングです。私が実際にパークで耳にし、CDを購入できたのは25周年に作られた「Remember The Magic」と2000年カウントダウンの際の「Celebrate the Future Hand In Hand」、そしてウォルト・ディズニー生誕100周年の「Share a Dream Come True」の3つです。それぞれにすばらしい曲ですが、甲乙つけがたく、すべて取り上げるとこれだけでこのエッセイが終わってしまうのでまとめておきます。
いずれも、実際にその季節にリゾートを訪れ、滞在した思い出に直結しているだけに、より強い思い入れにつながっているのかもしれません。

5つめは「Soarin'」で締めくくりたいと思います。この曲も少々マイナーかもしれませんが、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド・リゾートに2001年にオープンしたディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの人気アトラクション「Soarin' Over California」で流れているものです。
このアトラクションは巨大なスクリーンに映し出されるカリフォルニアのさまざまな風景の中を、カイトで空中散歩するもので、そよ風や森の香りが本当に感じられ臨場感もたっぷりです。このアトラクションを一層盛り上げてくれるのが、数々の映画音楽でおなじみのジェリー・ゴールドスミス氏による音楽です。情景に合った曲作りはさすがにお手の物なのでしょう、10分ほどのアトラクションでひと旅行した気分になれます。パークの音楽を集めたCDが日本国内盤としても販売されていますので、機会があれば聴いてみてください。

さて、これら以外にも好きな曲はたくさんあります。エンターテインメント編で取り上げたショーやパレードの曲はいずれもよく聴いているものばかりですし、上記の曲に負けず劣らず好きなのですが、それを並べると同じ内容になってしまうので、涙を飲んで割愛しました。
ひとつ残念なのは、TDLのショーやパレードで使われている音楽で、ここに挙げたくなるものがなかったということです。もちろん、それぞれに良い曲ですし、CDも時折聴きます。しかし、パレードと離れて何度も聴きたくなる曲か、といえば疑問符がついてしまいます。いずれもノリはよくても、どこか薄っぺらなものが多いように感じられてしまいます(余談ながら、ことごとくエイベックスによるCCCDです)。上に挙げた曲はいずれも、そのエンターテインメントやアトラクションから離れても十分に鑑賞に堪える曲ばかり、TDLのショーやパレードからも、こうした名曲がたくさん登場してほしいものです。

<2003.7.21>

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