d-essays

第4話 海外パークの楽しみ〜気がつけばパレードが(2001.2.19)

既にトップページでもさんざん宣伝したとおり、カリフォルニア州アナハイムにある、「ディスニーランド・リゾート」で6日間を過ごしてきました。
事前の予想通り、「ディズニーランド(以下DL)」と「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー(以下DCA)」の2つのパークと、フロリダのそれに比べれば小規模とはいえ「ダウンタウン・ディズニー」の3カ所を、十分に楽しむにはあまりにも短い旅行でした。旅程前半は雨にたたられたこともあって、最終日には「あと二日あれば...」と嘆いたものです。
両パークを一日で走り抜けるゲストも多い中で贅沢かもしれませんが、毎年6〜7回も行く東京ディズニーランド(以下TDL)でさえ、未だに発見や新たな感動があるくらいですから、海外パークも一度や二度の旅行で満足はできないのも仕方のないことでしょう。

オープン最初の週末ということで、特にDCAは大変な混みようになるだろうとの予想とは裏腹に、パーク内は閑散としているといって良い状態でした。晴れた日も平日ということもあってか、どのアトラクションも20分待ち以上にはなっておらず、久々にパークでのんびりとした時間を過ごしました。
DCAとDLの両パークで行われるパレードにしても、最前列こそ30分前には埋まるものの、パレード開始のアナウンスが入ってからのんびりと移動すれば、十分よく見える場所が確保できます。いわば、パーク内を散歩しているとパレードがやってきて、立ち止まって眺める、という楽しみ方が可能なのです。これは、1996年にフロリダの「ウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)」を訪れた際にも感じたことでした。

TDLにいると、どうしても売り物のショーやパレードの時間に縛られ、しかもどれも人気が高いために1〜2時間も前から並んだり場所取りをしたり、という行動になりがちです。
けれど、やさしく音楽が流れる中をのんびりと散歩したり、ベンチに座ってお茶を飲んだりしているだけの時間も、パークでは特別のものです。TDLのショーやパレード、アトラクションと同じように、あの場所の雰囲気を楽しんでいるゲストは少なくないと思います。
私も東京に住んでいた頃は、昼前にパークに入り、食事やお茶を楽しみながらのんびりと過ごしたあとでアトラクションにひとつくらい入って帰るという、いまから考えると贅沢な楽しみ方をしていました。

今のTDLでは「パレードを見る」ことが最大の目的になってしまうほど、パークで過ごす時間の大半を費やさねばなりません。待ち時間が2時間でパレードが15分、ずいぶんとアンバランスなことだと思います。しかし半年おきにスペシャルイベントが開催され、その季節にしか見られないパレードやショーが行われる現状では、それが多くのゲストを縛り付けるのはやむを得ないことでしょう。
海外パークのショーやパレードは、TDLに比べるとキャラクターやダンサーの数も少なく、単独では質的に見劣りするものが多いのは事実です。もちろん、「ファンタズミック!」のような例外もありますが、TDLのように毎日開催されているわけでもありません。
TDLのパレードやショーは確かに非常にハイクオリティなものです。しかも、季節ごとに内容を変え、毎日行われています。もし、このことがTDLが毎日キャパシティを越えるほどのゲストを迎え入れ続けなくては利益を生み出せない、高コスト体質のもととなっているのであれば、私たちは本当にそれを望み続けるのか、どこかで選択を迫られることになるはずです。

TDLでも、私が初めていった頃は「そろそろパレードだから」とプラザへ移動して楽しんでいた記憶があります。それは、ほんの6〜7年ほど前の話でした。
気がつけば音楽が流れてきて、パレードを立ち止まってみている。そんな楽しみ方のできるTDLを、私たちが手に入れることは、不可能なのでしょうか。
それは、この世に存在しないものではありません。アナハイムにも、オーランドにも現実に存在しているのです。TDLが「いつも混んでいる遊園地」から、「テーマリゾート」に真に生まれ変わるためには、今が大きな転換点であるような気がしてなりません。

<2001.2.19>

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